第23回~歩行と骨粗鬆症の関係②

 

今回は「歩行と骨粗鬆症の関係②」です。

 

骨粗鬆症が原因で発症する骨折を脆弱性(ぜいじゃくせい)骨折といい、軽微な外力(一般的に立った高さからの転倒)で発生した骨折のことを指します。

 

骨粗鬆症では骨強度の低下に伴って骨折発生のリスクが増大すると言われています。

 

発生数が多い骨折の種類として椎体骨折(背骨の骨折)、大腿骨近位部骨折(大腿骨の付け根の骨折)、橈骨遠位端骨折(手首の骨折)、上腕骨近位部骨折(上腕骨の付け根の骨折)があり、これらは高齢者の四大骨折とも呼ばれます。

 

脆弱性骨折を受傷してしまうと再度骨折してしまうリスクが高くなってしまいます。

 

これを「骨折の連鎖」と言います。

 

さらに驚くべきことに例えば椎体骨折を一度受傷すると前腕、椎体、大腿骨近位部を骨折するリスクがそれぞれ1.4倍、4.4倍、2.3倍に高くなるとの報告もあります(Klotzbuecher CMら、2000)。

 

そのため骨粗鬆症では脆弱性骨折を防ぐこと、骨折の連鎖を防ぐことが非常に重要となります。

 

次回具体的な予防方法についてお話しします。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平