第16回~フレイル(2)

 

今回もフレイルの危険性についてお話しします。

 

フレイルは「高齢期に生理的予備機能が低下することで、ストレスに対する脆弱性が亢進して不健康を引き起こしやすい状態」と提唱されていることを前回ご説明しました。

 

フレイルの判定基準としては「①体重減少、②筋力低下、③疲労、④歩行速度の低下、⑤進呈活動の低下の5要素のうち3つ以上に該当する状態」とされています。

 

特に歩行速度の低下は将来の要介護発生のリスクを上昇させる要因となると報告されており、高齢期では歩行機能に着目することが重要です。

 

フレイル判定に用いられる歩行の加齢による変化として、①歩行動作の変化に伴い歩行速度が低下し、高齢者ではその低下が顕著であること、②普通歩行速度1.0m/秒未満、③歩行速度の低下は体力の低下、特に筋力の低下と関連している、の3点が報告されています。

 

つまりこれら歩行の変化点に注意し、フレイルを予防していくことが大切なのです。

 

次回は「歩行とフレイル」についてです。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平