第15回~フレイル

 

今回は「フレイル」についてです。

 

フレイルという言葉を聞かれたことがありますか?

 

元々高齢期において生理的予備機能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進して不健康を引き起こしやすい状態を“frailty”とされていました。

 

以前日本ではこの単語を「虚弱」や「老衰」などと表記されることが多く、懸念されてきました。

 

このことから2014年5月に日本老年医学会から“frailty”の日本語表記として「フレイル」を用いるとの提言がなされ、現在一般的に認知されるようになってきました。

 

フレイルの判定基準として「①体重減少、②筋力低下、③疲労、④歩行速度の低下、⑤進呈活動の低下の5要素のうち3つ以上に該当する状態」とされています。

 

またフレイルは身体機能の問題のみを意味するわけではなく、認知機能障害やうつなどの精神、心理的問題、家庭環境や経済状況などの社会的問題も含む概念とされています。

 

さらにフレイルの高齢者は健常な高齢者に比べて生命予後が悪く、入院のリスクも高く、転倒する可能性が高いことも報告されており、いかに予防するかが大切になってきます。

 

次回もフレイルの危険性についてお話しします。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平