第10回~運動器不安症

 

前回は転倒経験のある人の歩き方の特徴や歩く能力の低下が転倒と深く結びついていることを説明しました。

 

今回は「運動器不安定症」についてです。

 

「運動器不安定症」とは高齢化などにより、バランス能力が低下し、その結果閉じこもり・転倒のリスクが高まった状態と定義されています。

 

運動器不安定症の診断基準のテストは2つあります。

 

一つは「開眼片脚起立時間」です。

 

方法は目を開けた状態で両手はどこにも捕まらず、片脚にてバランスを保ち、上げていた足が地に着くまでの時間を計測します。

 

二つ目は「3m Timed up and go test」です。

 

方法は椅子に座った状態から立ち上がり、3m先まで歩いてから再び戻り椅子に座るまでの時間を計測します。

 

開眼片脚起立時間が15秒未満、3m Timed up and go testが11秒未満の場合は運動器不安定症と診断されます。

 

詳しくは公益社団法人日本整形外科学会のホームページをご覧ください。

 

次回は「つまずきによる転倒とその予防法」についてです。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平