第16回~フレイル(2)

第16回~フレイル(2)

 

今回もフレイルの危険性についてお話しします。

 

フレイルは「高齢期に生理的予備機能が低下することで、ストレスに対する脆弱性が亢進して不健康を引き起こしやすい状態」と提唱されていることを前回ご説明しました。

 

フレイルの判定基準としては「①体重減少、②筋力低下、③疲労、④歩行速度の低下、⑤進呈活動の低下の5要素のうち3つ以上に該当する状態」とされています。

 

特に歩行速度の低下は将来の要介護発生のリスクを上昇させる要因となると報告されており、高齢期では歩行機能に着目することが重要です。

 

フレイル判定に用いられる歩行の加齢による変化として、①歩行動作の変化に伴い歩行速度が低下し、高齢者ではその低下が顕著であること、②普通歩行速度1.0m/秒未満、③歩行速度の低下は体力の低下、特に筋力の低下と関連している、の3点が報告されています。

 

つまりこれら歩行の変化点に注意し、フレイルを予防していくことが大切なのです。

 

次回は「歩行とフレイル」についてです。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平

 

第15回~フレイル

第15回~フレイル

 

今回は「フレイル」についてです。

 

フレイルという言葉を聞かれたことがありますか?

 

元々高齢期において生理的予備機能が低下することでストレスに対する脆弱性が亢進して不健康を引き起こしやすい状態を“frailty”とされていました。

 

以前日本ではこの単語を「虚弱」や「老衰」などと表記されることが多く、懸念されてきました。

 

このことから2014年5月に日本老年医学会から“frailty”の日本語表記として「フレイル」を用いるとの提言がなされ、現在一般的に認知されるようになってきました。

 

フレイルの判定基準として「①体重減少、②筋力低下、③疲労、④歩行速度の低下、⑤進呈活動の低下の5要素のうち3つ以上に該当する状態」とされています。

 

またフレイルは身体機能の問題のみを意味するわけではなく、認知機能障害やうつなどの精神、心理的問題、家庭環境や経済状況などの社会的問題も含む概念とされています。

 

さらにフレイルの高齢者は健常な高齢者に比べて生命予後が悪く、入院のリスクも高く、転倒する可能性が高いことも報告されており、いかに予防するかが大切になってきます。

 

次回もフレイルの危険性についてお話しします。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平

 

人間の心の発達

人間の心の発達

 

ヒトには運動の発達があるように心にも発達があります。

 

それを理解することによって、子どもによりよい関わりを持つことができます。

 

今回は乳幼児期から学童期までの発達をお伝えします。

 

乳幼児期は母親や父親など、その子どもを見守る周囲の大人との関わりの中で愛されることを理解し人との信頼感を育む時期です。

 

信頼感が生まれることで周囲の人へ手を笑いかけたり、手を差し伸べるなど自己表現をするとともに行動範囲も広げていきます。

 

幼児期になると他者との交流が増え、親以外の大人との関わりが増えたり、子ども同士で遊ぶようになり、道徳性や社会性の基盤が育まれる時期になります。

 

他者と関わることで、相手の気持ちを考えたり、自分の意志を伝えるために表現を考えるなど他者との協働を学びます。

 

学童期(低学年)は本格的に集団生活が始まり言語能力や認知能力が育くまれ、善悪の理解と判断ができるようになります。

 

しかし、乳幼児期・幼児期に虐待や育児放棄により十分な愛情を与えられなかったり、他者との交流が少なかった子どもは道徳性・社会性の基盤が形成されていないので、他者と十分にコミュニケーションをとれず集団生活になじむことができないという問題が生じます。

 

学童期(高学年)は他者との距離感を考えたり、1つの事象に対してより深く考えるようになるとともに自己肯定感を持ち始める時期です。

 

この時期の子どもは身体の成長に個人差があることから、自分に自信が持てない子どもは劣等感を持ちやすい時期でもあります。

 

次回は青年前期・後期の心の発達の特徴についてお伝えします。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

捻転差を作り出すために重要な2つの関節

捻転差を作り出すために重要な2つの関節

 

ダイナミックでヘッドスピードが高いスイングを行うためには、深いボディーターンで捻転差を作り出すことが重要です。

 

ボディーターンは身体を捻る動きになりますが、人間の構造上動きやすい関節と動きにくい関節があります。

 

この理論のことをJoint By Joint理論といいます。

 

下の図をごらんください。

 

捻転差を作り出すために重要な2つの関節

 

オレンジ色で囲ってあるのが頸椎・腰椎・膝関節ですが、これらの関節は構造上動きにくい関節です。

 

青色で囲ってあるのが胸椎・股関節・足関節ですが、これらの関節は可動範囲が広く、動きやすい関節となります。

 

身体を捻じる動作をスムーズかつ効率的に行うにはこの青色の関節を巧みに使いこなさなければいけません。

 

その中でも特に重要なのが胸の辺りにある胸椎と股関節です。

 

足関節は軸がブレないように身体を固定する役割がありますので、そこまで大きく動かす必要はありません。

 

胸椎と股関節は筋肉のアンバランスなどにより、うまく使いこなせていないプレイヤーがとても多いです。

 

胸椎・股関節のトレーニングやストレッチを行い、潜在的な可動範囲が大きい胸椎・股関節の動きをスムーズにすることがスコアアップのカギだといえるでしょう。

 

スタッフ(理学療法士):芹田

 

山陰中央新報に掲載!

山陰中央新報に掲載!

 

9月18日発行の山陰中央新報でアトリの理学療法士が紹介されました!

 

「リハビリ特化でアスリート支援」というタイトルで掲載いただいています。

 

山陰中央新報に掲載!

 

お気軽に施設見学へお越しください!

 

施設見学申込フォーム↓

https://at-re.net/tour/

第14回~転倒を予防するためのバランス運動

第14回~転倒を予防するためのバランス運動

 

今回は「転倒を予防するためのバランス運動」です。

 

以前運動器不安定症の診断基準としてご紹介した開眼片脚起立を行います。

 

運動をするための準備として転倒しないように必ずつかまるものがあるところで行うようにします。

 

方法は片方の足を床につかない程度にあげます。

 

1分間立つことを目標にします。

 

途中で足が床についても再度挑戦し、合計で1分間片脚立ちすることを目指しましょう。

 

またただ足を上げて立つだけでなく軸足、上半身はなるべくまっすぐに保つように心がけます。

 

手を離して行うことが難しい場合は片手で軽くものを持ちながら行います。

 

この際に足を上げた方の手でものを持つようにします。

 

軸足側の手でものを持ってしまうと安定しすぎてしまい十分な運動強度にならないからです。

 

1日3回ずつ行うことを目標にしましょう。

 

次回は「フレイル」についてです。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平

 

第13回~下半身を強化するスクワット

第13回~下半身を強化するスクワット

 

今回は「下半身を強化するスクワット」をご紹介します。

 

スクワットは下半身の筋肉を全体的に鍛えることができますし、筋力のトレーニングとしてだけではなく全身の協調性のトレーニングとしても有効です。

 

方法は肩幅よりやや広く足を開き、つま先をまっすぐ前もしくはやや外側に向けます。

 

膝がつま先よりも前に出ないようにお尻を後ろに突き出すようにしながらゆっくりと膝を曲げます。

 

こうすることで膝に負担をかけないようにすることと、おしりと太ももの裏の筋肉をしっかりと使うことができます。

 

またこの時に膝の曲がりが90度を超えないようにすること、勢いをつけずゆっくり行うこと、つま先に対して膝が内側や外側を向かないようにつま先と膝の向きを揃えることなどに注意します。

 

そこからゆっくりと膝を伸ばし、元の開始姿勢に戻ります。

 

この方法が難しい場合は安定したものにつかまりながら行ったり、椅子から立つ運動で代用することもできます。

 

次回は「転倒を予防するためのバランス運動」です。

 

島根大学医学部附属病院:川本晃平

 

30秒でできる!ハムストリングスの効果的なストレッチ

30秒でできる!ハムストリングスの効果的なストレッチ

 

バスケを行ううえでパワーポジションを正しくとれることはとても重要です。

 

パワーポジションついては以前説明しましたのでそちらをご覧ください。

 

正しいパワーポジションをとるためには「股関節を使うことが重要」です。

 

では、どうやって股関節を使うのか。

 

股関節を使うためには骨盤を動かせるということが必要な要素です。

 

そして骨盤を動かすためには骨盤についている筋肉の柔軟性が必要になります。

 

その1つが今回お話する「ハムストリングス」です。

 

この筋肉の柔軟性が低下していると骨盤を動かすことができず、その結果、股関節を使うことが出来なくなります。

 

そのためハムストリングスの柔軟性を獲得しておくことはとても重要なことです。

 

では、どうやって行うのか。

 

今回は30秒でできる!効果的なストレッチをご紹介します。

 

まずは写真のように身体を前に倒して今の状態を確認してみましょう。

 

30秒でできる!ハムストリングスの効果的なストレッチ

 

自分の状態を把握したうえでストレッチをしていきます。

 

方法は

 

①まず足首を把持し、ももの前面と胸を付けます。

 

30秒でできる!ハムストリングスの効果的なストレッチ

 

②次にももと胸を離さないように気を付けながら膝を伸ばしていきます。

 

30秒でできる!ハムストリングスの効果的なストレッチ

 

③ももの裏側に伸びる感覚を感じたらそのまま30秒保持します。


(10秒×3セットでも大丈夫です)

 

これだけです!

 

簡単ですよね。

 

そしてこのストレッチは即時的に柔軟性を上げることが出来ます。

 

そのためモチベーションがあがり、継続することが可能です。

 


ストレッチ後にもう1度身体を前に倒して変化を実感してみてください。

 

ストレッチは正しい方法で継続することが重要です。

 


継続すれは筋肉は必ず反応してくれます。

 


ぜひ、継続していただきパフォーマンスの向上、ケガの予防につなげていただけたらと思います。

 


スタッフ(理学療法士):島津

 

子どもとのスキンシップで〇○が増す

子どもとのスキンシップで〇○が増す

 

子どもとスキンシップをとることで親と子どもの間に信頼関係が生まれます。

 

その理由として「オキシトシン」というホルモンが深く関わっています。

 

オキシトシンは別名「幸せホルモン」、「抱擁ホルモン」、「愛情ホルモン」、「信頼ホルモン」、「絆ホルモン」、「思いやりホルモン」など様々な呼び名があります。

 

読んで字のごとく、このホルモンはスキンシップが関係していることがわかりますよね。

 

従来、分娩時の子宮収縮や乳汁分泌を促す女性特有の機能に必須なホルモンとして理解されていましたが、様々な研究により男性にも普遍的に存在し乳幼児にも分泌されることがわかりました。

 

近年では、筑波大学の永澤らが「ヒトとイヌの絆の形成」について論文発表を行い、ヒトとイヌが見つめ合う、触れ合う事で両者のオキシトシン分泌が増加し信頼関係を深める要因であることがわかり海外でも注目を浴びました。

 

オキシトシンの効果として単に信頼関係を生むだけではなく、

 

ストレスの緩和

 

社交性の向上

 

学習意欲の向上

 

記憶力向上

 

免疫力向上

 

など様々な効能があります。

 

このオキシトシンを効率良く分泌するためには、ただ一緒に遊ぶだけでなく、目と目を合わせることや、肌と肌が触れ合うように工夫する必要があります。

 

「いないいないばー」や「あっぷっぷ」は子どもと目を合わせる遊びに適していますし

 

「コチョコチョ」や「高い高い」は子どもと直接触れ合う遊びに適しています。

 

また、子どもが抱っこを求めてきた場合には手をとめてすぐに受け入れることや、褒める・慰める時には抱きしめる、頭をなでるなど、これらは時間を特別とらずに日常的にできるので有効です。

 

子どもとスキンシップをとって信頼関係を作りましょう。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾