アーム式投法のメリットと注意点(野球)

スタッフ芹田

本日は前回少し触れたアーム式投法についてです。

 

アーム式投法の明確な基準はないようですが、一般的にテイクバックした腕をトップまで上げるときに、肘が伸び、手の甲が上向きの状態で動作が行われると解釈されていることが多いと思います。

現在、プロ野球・甲子園を見ていると、アーム式の投手は少ないようですが、この投法を採用している選手もいますので、その利点と欠点の一例についてお話します。

 

アーム式の利点としては、ラジオ体操の腕を横に広げるような無理のない動きであるため、肩の柔軟性が高くない選手でもスムーズに腕を上がる点だと思います。

一方で、他のフェーズでは動作の問題が起こりやすいように感じます。

例えば、トップ位置から体幹を回転させてリリースへと向かうフェーズでは、腕と体幹の距離が離れやすいため、体の回転に腕がうまくついてこない場合がよくあります。

TOPの写真は良い例で前足が着地した瞬間に肘が直角に曲がっていてこの後の体幹回転(青線)に腕がついてきやすいといえます

 

しかし、赤線のように肘が90°以上に伸びていると回転運動に腕が連動しづらくなります。

 

その結果、腕のしなり(肩関節の最大外旋角度といい、この角度が大きいほど球速が高いとわれています)が不十分になり、スピードボールを投げるのが難しくなり、その上、肩関節・肘関節への負担が大きい投球フォームになってしまいます。

 

アーム式投手では、体幹の回転運動が始まるときにボールを持っている腕が体幹に近づいているかが(目安:肘が直角に曲がっている)一つのポイントであると思います。

 

次回はコックアップ式の注意点の一例をお話しします。