ストレートを多投するピッチャーはケガしやすい?

 

投手は速球を多投する本格派と変化球を多投してバッターを抑え込むタイプに分けられると思います。

 

ストレートを投げる割合が高いと、肘にかかる負担が大きくなり、ケガにつながりそうな気がしますが、実際どうなのでしょうか?

 

海外の研究でメジャーリーグ選手の中で肘の内側をケガして靱帯再建術を行った投手とそうでない投手に分けて試合中のストレートの割合を比較したものがあります。

 

ストレートを多投するピッチャーはケガしやすい?

 

肘の手術をした選手は手術後では比較の対象にならないので、ケガをする2年前の投球データを参考にしています。

 

研究結果としては、手術したグループではストレートの割合が約47%であり、投球の約半分がストレートでした。

 

その一方で、ケガをしていないグループのストレートの割合は39%であり、両者の間には統計的な差があったようです1)。

 

球種の中でストレートの割合が1%上がると肘のケガによる手術を行う割合が2%も上がるようです。

 

本格派投手にとってストレートは生命線なので、ストレートの割合を減らして投球スタイルを変えるのは難しいと思いますので、全身のコンディショニングを整え、できる限り肘への負担をへらすことが重要だと思います。

 

参考文献
1) Keller RA et al:Major League Baseball pitch velocity and pitch type associated with risk of ulnar collateral ligament injury. J Shoulder Elbow Surg,2016

 

スタッフ(理学療法士):芹田