回転数を高めるために重要なのは指

 

近年、投手のパフォーマンスをはかる指標として球速だけでなく、回転数を使うことが多くなりました。

 

一般的に球速が速い投手ほど回転数が高く、メジャーリーグのトップクラスでは1分間に2300~2500回転もしているといわれています。

 

しかし、中には球速が速くなくても回転数が高いストレートを投げる投手もいます。

 

代表的なのが、メジャーで活躍した上原投手で球速は140km/hほどですが回転数は2600回転もあります。

 

回転数を高めるための重要なポイント

 

キレやノビのあるストレートと表現されるストレートを投げる投手はこの回転数が高く、球速以上にバッターは速く感じるようです。

 

回転数を高めるためにはいくつかポイントがありますが、特に重要なのが指の動きです。

 

今日はその点についてお話しします。

 

リリース直前の指の動きを見てみると人差し指と中指でボールを強く押しこんでいます1)。

 

よく「スナップをきかせて投げる」といわれますが、それでは手首だけの動きが強調されてしまい、回転数を高めるには不十分です。

 

また、リリース直前でただボールを押し込むだけでなく、人差し指と中指の第1関節と第2関節は反り返る方向に動いています2)。

 

この指のしなりがあることでより強くボールを押し込むことができるといえます。

 

成書では、第一・第二関節は真っ直ぐまでしか伸びないと記されていますが、関節のゆるみがあるために反る動きが多少出ます。この反る動きがとても重要です。

 

自宅でも簡単に行えるエクササイズとしては、人差し指と中指の第1・第2関節を反った状態で机を押すトレーニングがオススメです。

 

1) Kinoshita.H et al:Finger forces in fastball baseball pitching.Hum Mov Sci,2017
2) Jon Hore et al:Skilled throwers use physics to time ball release to the nearest millisecond.J Neurophysiol,2011

 

スタッフ(理学療法士):芹田