ジュニア選手のフォームチェック~膝の角度~

 

前回の続きでステップ足が地面に着いた瞬間のフェーズで行うフォームチェックをご紹介します。

今回は膝関節の角度に着目します。

 

太ももの直線と膝から下の骨(下腿骨)の2直線のなす角度を膝の曲がり角度としてチェックします。

 

ステップ足がついた瞬間から並進運動からキャッチャー方向への回転運動へと切り替わりますが、ステップ足を地面に対して垂直方向へしっかりと押して骨盤・体幹を素早く回転させることで大きなパワーが生まれ、スピードボールも投げやすくなります。

 

大谷翔平投手がリリース後に飛び跳ねるような動きをするのは、ステップ足でそれだけ強く地面を押しているからです。

 

ステップ足が着地した瞬間は地面を押しやすい膝の角度を保つことが重要となりますが、一般的に、40°〜49°が理想的であるいわれています1)。

 

膝の角度が小さすぎると(膝が伸びた状態)地面に対して垂直な方向へ押す力が発揮しにくくなり、回転運動を素早く行うのが難しくなってしまいます。

 

反対に膝の角度が大きくなる(沈みこみすぎ)と地面を押して体を回転させるのにより大きなパワーが必要になってしまいます。筋肉が発達している大人の選手では問題ないかもしれませんが、ジュニア選手ではスムーズな動作を妨げる要因になりうるといえます。

 

ジュニア選手では「膝が伸びすぎず、曲がりすぎず」が重要なポイントです。

 

1) Thompson SF et al:Youth Baseball Pitching Mechanics: A Systematic Review.Sports Health,2017

 

スタッフ(理学療法士):芹田