オーバースロー≠腕を真上に上げる

 

ピッチャーの投げ方には様々な投法があり、その中でオーバースローと聞くと、腕をバンザイの様に真上まであげた状態から振り下ろして投げているとイメージされる方が多いのではないでしょうか?

 

意外かもしれませんが、実はオーバースローではそこまで腕は高く上がっていません。

 

今回はその原理についてお話します。

 

オーバースロー≠腕を真上に上げる

 

上の写真をごらんください。縦に近い赤線が体幹の軸です。

 

その軸から肩に向かうもう一つの赤線と結んでできる角度が腕の角度になります。

 

写真を見ていただくと分かるかと思いますが、90°くらいしか上がっていません。

 

それでも腕が高い位置にあるのは体幹が一塁側に大きく傾いているからです。

 

つまり、体幹の傾斜によって結果的に腕の位置が高くなり、オーバースローが作り出されていることになります

 

「腕を上げてもっと上から振り降ろせ」という指導は肩関節を必要以上に上げることになり、肩関節に負担がかかりやすくケガを引き起こしやすくなってしまいます。

 

上の写真のように肩関節が一番しなっているフェーズでの理想的な腕の高さの目安は90°~100°1)といわれていますので、みなさん参考にしてみてください。

 

参考文献
1)Gary J.C: PITCHING MECHANICS, REVISITED,The International Journal of Sports Physical Therapy,2013

 

スタッフ(理学療法士):芹田