子どもの基本動作能力は低下しているのか?

 

子どもの基本動作能力は低下しているのか?

 

環境の変化によって子どもの体力や運動能力が低下しているとお伝えしましたが果たしてどの程度低下しているのでしょうか?

 

1985年の年少児~年長児123名と2007年の年少児~年長児154名の基本動作能力を比較した研究がとても興味深いのでご紹介します。

 

移動系動作として「走る」「跳ぶ」、操作系動作として「投球」「捕球」「まりつき」、平衡系動作として「前転」「平均台移動」の7つの動作を発達段階に応じて1点から5点の点数付けをして比較検討を行っています。

 

結果は1985年の年少児13.8点、年中児19.2点、年長児23.2点に対して、2007年の年少児9.4点、年中児11.9点、年長児13.8点でした。

 

2007年の子どもの運動発達段階が明らかに低く、特に注目すべきは1985年の年少児と2007年の年長児の点数が同じということです。

 

同じ年齢でも当時と現在では2歳差の運動発達の差があるということは驚きです。

 

この背景として、年少児ですでに差があることから、乳児期や幼児期からの運動量、運動の質が影響を及ぼしていることがうかがえます。

 

運動発達はスポーツのパフォーマンスにも関わる重要な要素ですので小さい頃からいろいろな運動遊びを経験する機会を作りましょう。

 

参考文献
中村和彦他:観察的評価法による幼児の基本的動作様式の発達.発育発達研究.2011

 

スタッフ(理学療法士):妹尾