ゴルフで捻転を作り出すのは腰ではありません!

「腰を回転させて捻転を作る」

 バックスイングのポイントとしてよく聞かれる言葉ですが、実は腰の関節に体を捻る可動域はほとんどありません

腰にある背骨(腰椎)では捻る可動域(回旋可動域)は2°〜3°しかありません。その一方で、腰椎の上に位置する胸椎の回旋可動域は約8°あります。腰椎は5つの骨が積み木状に並んで形成されていて、全ての腰椎が回旋したとしても合計で10°程度の捻転しか生むことができません。胸椎は12個あり、一つの可動域も大きいため、胸椎を回旋させることで無理なくスムーズかつ大きな捻転動作を行うことが可能になります。

逆に、胸椎をうまく動かすことができていないプレイヤーが捻転を作ろうとすると、可動域がほとんどない腰椎を無理に回旋させることになり、腰のケガにつながりやすくなります。ゴルフ選手が腰を痛めやすい原因はここにあります。

 

本来大きな回旋可動域を持つ胸椎ですが、猫背や仕事中の偏った姿勢が原因でスムーズな動きを出せなくなっているプレイヤーがとても多いです。

このような場合は大胸筋・小胸筋・鎖骨下筋などの胸についている筋肉のストレッチ、肩甲骨の柔軟性向上、腹筋のストレッチなどを行い、胸椎本来の動きを使いこなすための土台作りをした上で胸椎回旋のエクササイズに取り組む必要があります。

胸椎の動きを制限している原因は個人で全く異なりますので原因をつきとめた上でその部位に対してのトレーニングやストレッチを行わなければ、自然なスイング習得につながりません。

パフォーマンス向上&ケガの予防には体の構造に従った動きの獲得がとても重要です。