前回は「代謝量」に着目して朝食の重要性についてお話ししました。
今回は「血糖値」に着目して、朝食を抜くとなぜ太りやすいのかをお話ししていきます。
痩せたい人にとって血糖のコントロールが重要であることはご存知ですか?
ちょっと前まではカロリーばかりに着目してダイエットを頑張っておられる方が多くいましたが、最近ではこの血糖をコントロールするダイエットが有名になってきました。
まず、なぜ血糖をコントロールすることがダイエットと関係するのか説明します。
食事(特に糖質の多い物)を摂ると血糖値が上がります。
このとき、私たちの体では血糖値を下げようと「インスリン」というホルモンが分泌されます。
このホルモンは血糖値を下げるのと同時に食べた物を脂肪にして体に蓄える働きもしています。
つまり
血糖値↑ → インスリン分泌 → 体脂肪↑
という一連の流れが太る原因になります。
血糖値の上昇が急であればあるほどインスリンの分泌量が増えて太りやすくなるのです。
では、これらをふまえて朝食を抜くとどうなるかみていきましょう。
朝食を抜くということは空腹時間が長くなってしまいますよね?
このとき血糖値は下がっています。
この状態で次の昼食を摂ると血糖値が一気に上がり、インスリンが通常より多く分泌されるので、昼食で食べた物が脂肪になりやすくなってしまいます。
これが朝食を抜くと太りやすいと言われている2つ目の理由です。
朝食はもちろん、昼食、夕食を規則正しく食べて血糖値が急激に上がるのを防ぎ、体につく脂肪の量を減らしましょう!
次回は血糖値をコントロールするための炭水化物(穀類)の選び方についてお話しします。
スタッフ(管理栄養士) 山本