前回、瞬発力をつけるためのキーワードが「筋肉」であることをお話ししました。
筋肉をつけるためにはハードな筋トレは必要不可欠ですよね!
そこでハードな筋トレをサポートするために必須な栄養素が鉄分です。
ハードな筋トレを行うと「なんだか体がダルイ」「疲れが溜まっている」と感じることはありませんか?
もしかたしらそれは鉄分不足かもしれません。
スポーツしている方は一般の方よりも鉄分不足になりやすく、必要摂取量も一般の方の2倍近くに設定されています。(15~18mg/日)
ということで今回は鉄分の効果的な摂取方法や、鉄分の役割について詳しく紹介していきます。
【ハードな筋トレに鉄分が必要な理由】
①筋トレの時に必要なエネルギーを作り出すために酸素と鉄分が関係している
筋肉を動かすためにはエネルギー源となる炭水化物はもちろんのこと、それに合わせて酸素も必要になります。
筋トレがハードであればあるほど大きなエネルギーを必要になるため酸素も必要になります。
その酸素を内臓や筋肉など体中に運んでいるのがヘモグロビンであり、そのヘモグロビンを作り出すのに必要な栄養素が鉄分なのです。
つまり!
鉄分が不足するとヘモグロビンも不足して酸素不足になるため、トレーニングの効率が落ちてしまうのです。
②筋肉を動かすのに必要なミオグロビンの生成に関わっている
筋トレで筋肉を動かすためにはミオグロビン(酸素を貯蔵している物質)が必要です。
このミオグロビンを生成するためには鉄分が必要です。
筋肉量が多い人はそれだけミオグロビンを多く生成する必要があるので、その分鉄分の必要量も増えます。
鉄分の摂取量が不足して筋肉を動かすために必要なミオグロビンが少なくなると血液中にあるヘモグロビンから鉄分を補い、ミオグロビンを生成しようとします。
その結果ヘモグロビンが不足し貧血などの症状を引き起こしてしまいます。
筋トレ中や筋トレ後に体がクラクラしたり、めまいがするなどの経験はありませんか?
そんな方は知らないうちに貧血状態になっている可能性があります。
このような状況を防ぐために鉄分をきちんと摂取する必要がありますが、他の栄養素に比べて吸収率がとても低くいろいろと工夫が必要です。
次回はこの問題を解決するための方法についてお話しします。
スタッフ(管理栄養士) 山本