科学的な指導でゴルフパフォーマンス向上

パーソナルトレーニング_出雲市

 

この雑誌はJGAゴルフジャーナルというゴルフ専門誌です。

 

ゴルフ場に置かれていることが多く、見かけたことがあるという方が多いのではないでしょうか。

 

今回はこの雑誌の中で取り上げられていた「JGAナショナルチームの強化プログラム」についてご紹介したいと思います。

 

JAPAN GOLF ASSOCIATION (JGA)ではナショナルチームを強化しているのですが、2015年に選手育成のために海外からスポーツ科学に精通したヘッドコーチを招へいしたそうです。

 

それ以前は筋力・柔軟性などのデータ計測を行ったとしても活用方法が分からず、パフォーマンス向上に役立てることができていなかったそうです。

 

このコーチが指導に加わった2015年以降は個人の体力測定を行い、そのデータを基に、トレーナーが各選手にどの運動機能が足りていないかを見極め、効率よくパフォーマンス向上を図ることができるようなメニューを作成するようにしたそうです。

 

この育成方法を導入してからは日本女子オープンの優勝や、ネイバーズトロフィーチーム選手権(2017年)で13年ぶりに男女アベック優勝するなど数々の好成績を収めています。

 

選手個々でスイングの課題やパフォーマンス向上に必要な運動機能(体幹・股関節筋力や骨盤周囲の柔軟性、バランス能力など)は異なります。

 

その課題を明確にしてトレーニングに取り入れることができるのがスポーツ科学の大きな利点だといえ、全員が同じトレーニングを漫然と繰り返すのは非効率だといえます。

 

経験や感覚での指導ではなく、科学的根拠をベースとした選手育成がますます広まっていくことが競技力向上には欠かせないでしょう。

 

スタッフ(理学療法士):芹田

 

ドライバー飛距離UPに必要なのはこの筋肉!

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飛距離をUPさせたいと思っているプレイヤーはとても多いかと思います。

 

最も飛距離に影響するのはスキル的要因ですが、スイングが安定している上級者では筋肉量も重要なファクターとなります。

 

近年の研究で数種類の筋肉の面積(cm2/m2)を計測してどの筋肉がスイングスピードと関係しているかを検討した報告1)があります。

 

その研究結果によると数種類の筋肉の中でスイングスピードと関係しているのは右半身の腹斜筋でした。

 

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腹斜筋は外腹斜筋と内腹斜筋の二つで構成されています。

 

その中でも外腹斜筋(緑線内)はダウンスイング後半からインパクトにかけて活発に働きます。

 

スイングスピードを高めるためにはバックスイングに作り出した捻転ポジションから体幹を一気に回転させてパワーをヘッドに伝える必要があり、そのために外腹斜筋の活動が重要になります。

 

次に、外腹斜筋のトレーニング方法についてお話しします。

 

腹筋トレーニングで有名なのはおへそをのぞきこむようにして体を起こすクランチエクササイズだと思います。

 

ゴルフスイングでは体を捻転した状態から外腹斜筋を使って瞬間的に体を回転させる必要があるため、クランチよりも爆発的なパワーを発揮することができる回旋系伸張反射を利用したメディシンボール投げなどがオススメです。

 

スタッフ(理学療法士) 芹田

 

参考文献

1) 江原義智ほか:日本人男性プロゴルファーにおけるクラブヘッドスピードと体力要因との関連,日本臨床スポーツ医学会誌,2017

 

バックスイング始動で大切な2つのポイント

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バックスイングの始動でヘッドを引いていく動作のことをテイクアウェイといいます。

ゴルフスイングはテイクアウェイから始まる一連の流れ中で行われる動作であるので、テイクアウェイで誤った動作があるとスイングは安定しません。

インパクトでフェースが開いてしまっている原因がテイクアウェイにあるというプレイヤーはとても多いです。

今回はスイングを安定させるために重要なテイクアウェイの注意点についてお話しします。

 

テイクアウェイではアドレス時の右腕・左腕・両肩を結んだラインで形成される三角形をキープしたまま身体を回転させることがポイントになります。

この三角形の例えはよくいわれることなのでご存知の方も多いかと思います。

 

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しかし、この三角形を過剰に意識することで動作のエラーが起こりやすくなるため正しい動作で行えているかチェックが必要です。

三角形をキープしたままクラブを振り上げる意識が強すぎると両腕と上半身の偏った動作となり、股関節の動きがロックされて右足への重心移動が制限されてしまいます

それだけでなく、全身を使ったダイナミックな捻転動作を作り出すことができなくなり、手打ちやヘッドスピードが上がらないなどのパフォーマンス低下につながります。

 

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テイクアウェイで重要なのは右足股関節の回転(内旋)を伴いながら腕をふりあげていくということです。

上の写真を見るとお尻が背中側に引けています。お尻が引けているということは股関節がしっかりと回転することができているということになります。

股関節を回転させるときの注意点についてですが、アドレス時に骨盤は前(おへそ側)に向けて傾斜(前傾)するため、その傾斜を保ったまま回転させなければなりません

股関節を回転させようとすると上体が起きやすくなり、アドレス時の骨盤の傾斜が崩れてしまいます。

この崩れは身体のブレとなり、スイングの乱れにつながってしまいます。

また、骨盤の傾斜が少なくなることで股関節の力をクラブに伝えることも難しくなり、パワーロスにつながってしまいます。

スイング動作の問題がテイクアウェイにあることはとても多いのでぜひ一度チェックしてみてください。

スタッフ(理学療法士) 芹田

 

ゴルフで捻転を作り出すのは腰ではありません!

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「腰を回転させて捻転を作る」

 バックスイングのポイントとしてよく聞かれる言葉ですが、実は腰の関節に体を捻る可動域はほとんどありません

腰にある背骨(腰椎)では捻る可動域(回旋可動域)は2°〜3°しかありません。その一方で、腰椎の上に位置する胸椎の回旋可動域は約8°あります。腰椎は5つの骨が積み木状に並んで形成されていて、全ての腰椎が回旋したとしても合計で10°程度の捻転しか生むことができません。胸椎は12個あり、一つの可動域も大きいため、胸椎を回旋させることで無理なくスムーズかつ大きな捻転動作を行うことが可能になります。

逆に、胸椎をうまく動かすことができていないプレイヤーが捻転を作ろうとすると、可動域がほとんどない腰椎を無理に回旋させることになり、腰のケガにつながりやすくなります。ゴルフ選手が腰を痛めやすい原因はここにあります。

 

本来大きな回旋可動域を持つ胸椎ですが、猫背や仕事中の偏った姿勢が原因でスムーズな動きを出せなくなっているプレイヤーがとても多いです。

このような場合は大胸筋・小胸筋・鎖骨下筋などの胸についている筋肉のストレッチ、肩甲骨の柔軟性向上、腹筋のストレッチなどを行い、胸椎本来の動きを使いこなすための土台作りをした上で胸椎回旋のエクササイズに取り組む必要があります。

胸椎の動きを制限している原因は個人で全く異なりますので原因をつきとめた上でその部位に対してのトレーニングやストレッチを行わなければ、自然なスイング習得につながりません。

パフォーマンス向上&ケガの予防には体の構造に従った動きの獲得がとても重要です。