子どもとのスキンシップで〇○が増す

子どもとのスキンシップで〇○が増す

 

子どもとスキンシップをとることで親と子どもの間に信頼関係が生まれます。

 

その理由として「オキシトシン」というホルモンが深く関わっています。

 

オキシトシンは別名「幸せホルモン」、「抱擁ホルモン」、「愛情ホルモン」、「信頼ホルモン」、「絆ホルモン」、「思いやりホルモン」など様々な呼び名があります。

 

読んで字のごとく、このホルモンはスキンシップが関係していることがわかりますよね。

 

従来、分娩時の子宮収縮や乳汁分泌を促す女性特有の機能に必須なホルモンとして理解されていましたが、様々な研究により男性にも普遍的に存在し乳幼児にも分泌されることがわかりました。

 

近年では、筑波大学の永澤らが「ヒトとイヌの絆の形成」について論文発表を行い、ヒトとイヌが見つめ合う、触れ合う事で両者のオキシトシン分泌が増加し信頼関係を深める要因であることがわかり海外でも注目を浴びました。

 

オキシトシンの効果として単に信頼関係を生むだけではなく、

 

ストレスの緩和

 

社交性の向上

 

学習意欲の向上

 

記憶力向上

 

免疫力向上

 

など様々な効能があります。

 

このオキシトシンを効率良く分泌するためには、ただ一緒に遊ぶだけでなく、目と目を合わせることや、肌と肌が触れ合うように工夫する必要があります。

 

「いないいないばー」や「あっぷっぷ」は子どもと目を合わせる遊びに適していますし

 

「コチョコチョ」や「高い高い」は子どもと直接触れ合う遊びに適しています。

 

また、子どもが抱っこを求めてきた場合には手をとめてすぐに受け入れることや、褒める・慰める時には抱きしめる、頭をなでるなど、これらは時間を特別とらずに日常的にできるので有効です。

 

子どもとスキンシップをとって信頼関係を作りましょう。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

日本の子どもの自己肯定感

日本の子どもの自己肯定感

 

自己肯定感とは自分の長所も短所も含めて自分を認めることができるポジティブな感情です。

 

「自分には存在価値がある」「誰かに必要とされている」「やればできる」など、前向きな気持ちで自分を信じ、何事にも挑戦することができる心の土台となります。

 

その自己肯定感が現代の日本の子どもは低下しているといわれています。

 

実際に「子ども・若者白書」の調査結果では

 

「自分自信に満足している」 日本45% 諸外国79%

 

「自分には長所がある」 日本68% 諸外国86%

 

「将来への希望がある」 日本61% 諸外国87%

 

と日本の子どもの自己肯定感が諸外国に比べて低いことがわかっています。

 

この背景の要因として「親の愛情」があります。

 

子どもの自己肯定感の土台は0~6歳の間に構築され、この間に親が子どもにいかに愛情を注げるかがポイントです。

 

ネガティブな言葉で子どもと接したり、否定や虐待を受けた子どもは自分の存在価値が見いだせなくなり自己肯定感が低くなります。

 

そのような環境で育つと、劣等感が強い、他人との関わりが苦手、自分の意見を言えない、すぐに飽きらめるなどネガティブ要素の強い子どもに育ってしまいます。

 

現代の日本は核家族、共働きで大人が子どもと接する時間が少ないのが現状です。

 

次回は少ない時間の中で自己肯定感を高めるためにどのような接し方をすればいいのかをお伝えします。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

親の愛情が子どもの脳に与える影響

親の愛情が子どもの脳に与える影響

 

これまで子どもの発達について運動や生活習慣の観点からお伝えしてきました。

 

今回からは親の愛情がどのような影響を及ぼすかについてお伝えしようと思います。

 

親の子どもに対する愛情表現として抱きしめる、キスをする、頭をなでる、手をつなぐなど様々な表現方法があります。

 

また、子どもがチャレンジし成功したときは褒める

 

失敗したときはなぐさめ、同じ失敗を繰り返さないように一緒に解決策を考える

 

イタズラやウソをついた時には放任せずに叱る

 

といった事も愛情表現の1つです。

 

これらの親からの愛情が欠けている子どもにはどのような影響があるのでしょうか?

 

ハーバード大学のJack Shonkoffによると、0~3歳に時期に脳のシナプス(神経の情報を伝達する部分)形成の80%が完成し、この形成に最も貢献しているのが親との愛情交流だと提言しています。

 

また、親の愛情が子どもの脳に与える影響についてMRI比較をしたワシントン医科大学のJoan Lubyの研究によると

 

普段から親の愛情を感じていない子どもは、そうでない子どもに比べ約10%ほど海馬(記憶や空間学習能力を司る部分)が小さかったと報告しており、

 

親の愛情は子どもの脳の発達に深く関与していることがわかっています。

 

次回は親の愛情と子どもの心についてお伝えします。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

睡眠不足と成長ホルモンの関係

睡眠不足と成長ホルモンの関係

 

前回、子どもの睡眠時間が不足していることをお伝えしました。

 

では具体的に睡眠不足によってどのような影響があるのでしょうか?

 

睡眠時には脳の下垂体という部分から成長ホルモンが分泌されます。

 

この成長ホルモンの役割として

 

・骨の形成(身長を伸ばす)

・筋肉の形成(筋肉量を増やす)

・脳神経の形成(記憶力や意欲を上げる)

・細胞の修復・形成(ケガの治癒)

・脂肪代謝の促進(肥満予防)

・免疫力の維持(疫病予防)

 

など多岐にわたる役割があります。

 

幼児の場合、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を40~60分周期で繰り返し、レム睡眠時にホルモン分泌のリズムを整え、ノンレム睡眠時に成長ホルモンを分泌します。

 

つまり、睡眠不足であれば成長ホルモンを分泌する回数が減り、成長ホルモンが不足してしまう状態になるのです。

 

このことが低身長や筋力低下、肥満、学力低下など様々な問題を引き起こす原因となるのです。

 

「寝る子は育つ」という言葉は一概に間違いではありません。

 

しっかりと睡眠時間を確保し子どもの健やかな成長を促進しましょう。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

子どもにとって理想の睡眠時間

子どもにとって理想の睡眠時間

 

前回、現代の子どもは睡眠時間が不足しているということをお伝えしました。

 

では実際、どのくらい睡眠時間をとればいいのでしょうか?

 

2015年に米国睡眠医学会が公表した年齢層ごとの理想的な睡眠時間の資料によると

 

4~12ヶ月:12~16時間(昼寝を含む)

 

1~2歳:11~14時間(昼寝を含む)

 

3~5歳:10~13時間(昼寝を含む)

 

6~12歳:9~12時間

 

13~18歳:8~10時間

 

とされており、日本の現代の子どもの睡眠時間が理想的な睡眠時間よりも明らかに劣っている事がわかります。

 

2011年に経済協力開発機構(OECD)が実施した国別の睡眠時間比較調査結果では、日本人はOECD加盟国13ヶ国中最も睡眠時間が短く、加えてMindellらの研究では3歳までの幼児の睡眠時間が17ヶ国中、日本が最も短い事がわかっています。

 

この原因として、世界的にも労働時間が長いとされる日本は親の帰宅時間が遅いため就寝時間も遅くなり必然的に子どもの寝かしつけも遅くなると言われています。

 

また他国に比べて平均睡眠時間が1時間以上短く、特に昼寝の時間が短い事がわかっています。

 

次回は睡眠不足がどのような影響を与えるかをお伝えします。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

現代の子どもの生活習慣 10人に1人が〇○!!

現代の子どもの生活習慣 10人に1人が〇○!!

 

今まで子どもをとりまく環境の変化や運動時間の減少についてお伝えしましたので、今回は生活習慣についてお伝えしようと思います。

 

スポーツ庁の「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」の2017年度の結果では、

 

朝食を食べない・抜く子どもが約15%

 

睡眠時間が7時間未満(12時に寝て7時に起きる)の子どもが約10%

 

テレビ・スマホ・パソコンなどの電子機器と触れる時間が5時間以上の子どもが約18%

 

など、3食食事を食べない・睡眠時間が短い・電子機器に触れる時間が長い子どもが10人に1人はいるということがわかりました。

 

身体の土台を作る大切な時期に十分な食事量を摂取できなければ、運動量に対するエネルギー量が足りず運動不足になったり、筋肉量の減少、低身長、免疫力低下、骨塩量低下など様々な弊害が生じます。

 

また、睡眠時間の不足は成長ホルモンやメラトニンの分泌量が低下し、学習能力の低下、情緒的発育の遅延、意欲の低下などが生じます。

 

さらに長時間の電子機器の使用はコミュニケーション能力の低下、学習能力の低下、睡眠障害などが生じます。

 

3食きっちり食べ、しっかり寝て、電子機器の使用ははほどほどになるよう。

 

親が日頃から気を付けて管理をすることが大切です。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

現代の子どもの遊び相手

現代の子どもの遊び相手

 

前回、子どもの運動時間についてお伝えし、現代の子どもの運動時間が少なくなっていることをお伝えしました。

 

運動時間が少なくなっている背景として「3間(時間・空間・仲間)の減少」が要因にあるのですが、子どもの遊び相手はどのように変化しているのでしょうか?

 

今回は、次世代育成研究室が調査している「幼児の生活アンケート」がとても興味深いのでご紹介します。

 

その調査結果によると、「平日外で一緒に遊ぶ相手」が1995年の子どもは母親55%、兄弟60%、友達56%に対して2015年の子どもでは母親86%、兄弟49%、友達27%であり、この20年間で兄弟、友達と遊ぶ時間が母親と遊ぶ時間にとって変わっていることがわかりました。

 

一人っ子家庭が増加したことは言うまでもないですが、気軽に外遊びができる場所の減少、塾やスポ少に通う子どもの増加に伴う仲間の減少という背景がこの結果に結びついていると考えます。

 

子どもにとって友達との遊びは1つのコミュニティーであり、社会性を育む上でも非常に重要です。

 

毎日は難しいですが、定期的に子どもたちが集まって遊べるコミュニティーを作ることが地域課題の1つだと思います。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

現代の子どもの運動時間

現代の子どもの運動時間

 

前回、子どもの運動発達が遅れていることをお伝えしました。

 

その背景には子どもの運動時間や生活習慣が深く関わっています。

 

では現代の子どもはどの程度、運動をしているのでしょうか?

 

日本体育協会スポーツ医・科学専門委員会やスポーツ庁は「毎日60分以上の運動」を推奨していますが、毎年スポーツ庁が調査をしている「全国体力・運動能力、運動習慣等調査結果」の2017年度の結果では、通学と体育の時間を除く1週間の運動時間が60分未満の子どもは小学生男子6.4%女子11.6%中学生男子6.5%女子19.4%で特に中学生女子で明らかに運動時間が足りていないことが判明しました。

 

一方、1週間の運動時間が1800分以上(1日平均3時間以上)の小・中学生もいる現状があり、部活動やスポ少での長時間の指導も問題視されています。

 

運動不足では筋力・バランス能力など身体の様々な機能低下や運動発達の遅延、肥満などによりケガをしやすかったり将来的に生活習慣病の発生率が高まることが知られています。

 

運動過多では同じ動作を繰り返すことによる若年性の疲労骨折や関節の障害が将来的に変形性関節症や脊柱管狭窄症を引き起こす要因になることが知られています。

 

よりよい成長を促進するために子どもに関わる大人が正しい知識を持って適切な運動時間を設けることが大切です。

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

子どもの基本動作能力は低下しているのか?

子どもの基本動作能力は低下しているのか?

 

子どもの基本動作能力は低下しているのか?

 

環境の変化によって子どもの体力や運動能力が低下しているとお伝えしましたが果たしてどの程度低下しているのでしょうか?

 

1985年の年少児~年長児123名と2007年の年少児~年長児154名の基本動作能力を比較した研究がとても興味深いのでご紹介します。

 

移動系動作として「走る」「跳ぶ」、操作系動作として「投球」「捕球」「まりつき」、平衡系動作として「前転」「平均台移動」の7つの動作を発達段階に応じて1点から5点の点数付けをして比較検討を行っています。

 

結果は1985年の年少児13.8点、年中児19.2点、年長児23.2点に対して、2007年の年少児9.4点、年中児11.9点、年長児13.8点でした。

 

2007年の子どもの運動発達段階が明らかに低く、特に注目すべきは1985年の年少児と2007年の年長児の点数が同じということです。

 

同じ年齢でも当時と現在では2歳差の運動発達の差があるということは驚きです。

 

この背景として、年少児ですでに差があることから、乳児期や幼児期からの運動量、運動の質が影響を及ぼしていることがうかがえます。

 

運動発達はスポーツのパフォーマンスにも関わる重要な要素ですので小さい頃からいろいろな運動遊びを経験する機会を作りましょう。

 

参考文献
中村和彦他:観察的評価法による幼児の基本的動作様式の発達.発育発達研究.2011

 

スタッフ(理学療法士):妹尾

 

家庭でもできる子どもを伸ばす方法~家庭内でもできる運動方法~

家庭でもできる子どもを伸ばす方法 ~家庭内でもできる運動方法~

 

前回、「毎日運動60分を目指しましょう!」とお伝えしましたが、実際に60分運動をする時間をとることは難しいですよね。

 

共働きで時間に余裕がない、学習塾の方が優先度が高い、そもそも運動をさせる場所がないなど理由は様々だと思います。

 

ではこれらを解決するにはどうしたら良いでしょう?

 

それは家庭で日常的に行う料理や掃除に子供も参加させるということです。

 

家庭でもできる子どもを伸ばす方法 ~家庭内でもできる運動方法~

 

料理や掃除などの家事手伝いを一緒にすることができれば、多少手間はかかりますが子供にとっては十分な運動になるのです。

 

例えば・・・

 

料理を具体例に出して考えてみましょう。

 

・料理の手伝いは道具を使用して混ぜたり潰したりいろいろな課題にチャレンジできるので手の巧緻性が向上します。

 

・出来た料理を運ぶ動作は周りの状況を見ながら料理をこぼさないように運ばないといけないので、空間認知能力やバランス能力が向上します。

 

・後片付けの机拭きは手に力を入れながら前後左右に手をリーチしないといけないので体幹・肩甲骨の固定性が向上します。

 

このように料理から片付けの一連の動作の中に様々な能力が要求され、子どもにとっては十分負荷のかかる運動になるのです。

 

「子どもにやらせると時間がかかるから」と思い、ついつい大人がやってしまうのですが、その気持ちをグッとこらえ子どもを見守ることも大切です。

 

そしてなにより、子供に課題を与えることでチャレンジする環境が生まれ、チャレンジしている子どもの姿を見て成長を感じることもできます。

 

まずは簡単なことから実践してみましょう!!

 

スタッフ(理学療法士):妹尾